品質管理流通科

品質管理流通科とは

ジャムの製造原理を学ぶ

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でジャムの製造原理を学ぶため

今が旬の地場産プルーンを使用しじっくり煮詰めていきました。

ジャム類は「果実に砂糖を加えて加熱し煮詰めてゲル状に凝固させたもの」を示し

果肉に含まれるペクチンと砂糖と酸(有機酸)のバランスきちんととれていなければ

ジャム特有のとろみが出てこないので教科書で学んだ知識を活かし生徒たちは取り組みました。

ちなみにこの経験を活かし後日総合実習にてリンゴジャムの製造実習に取り組みます。

 

拭き取り検査準備

品質管理流通科3年生は応用微生物の実習で次回行う拭き取り検査の準備のため

必要な道具の作製を行いました。

拭き取り検査とは空気中に存在し調理器具などに落下して付着する目に見えない菌を

可視化してその汚染度を測定する検査です。

生徒たちはカッターでケント紙を切り抜いた枠作りや竹串とガーゼをタコ糸で結びつけるための

巻結びに苦労ながらガーゼタンポンを作成しました。

ちなみに拭き取り検査は市販のキットが存在するのですが本学科では

まず基礎基本を理解してからということで作成から学んでいます。

 

固形食品の塩分定量

品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で2回目の塩分定量実験を行いました。

前回の試料は液体の醤油を使いましたが固形物測定の場合は

計量した食品を蒸留水に入れ温め塩分を溶解させたものをろ紙でこした液を調べます。

生徒は下2ケタまで表示する電子天秤で決められた量をピッタリとることに苦労していました。

ちなみに今回使用した試料は前に自分たちで作った「ニシン切込み」でした。

 

銀鏡反応

品質管理流通科2年生は食品サイエンスで銀鏡反応の実習を行いました。

具体的にはきれいに洗ったスライドガラスに銀メッキを施し鏡を作製する実験です。

今回は安全な薬品の扱い方だけでなく硝酸銀・アンモニア水・グルコースを使用し

イオン化傾向を含めアルデヒドの還元性などの有機化学についても学びました。

ちなみにこの実験は廃液の処理などをきちんと理解し行わないと

危険なのですがその処理方法も含めて今回は学びました。

 

納豆菌の芽胞染色

品質管理流通科2年生は総合実習で納豆菌の芽胞を観察しました。

芽胞(がほう)形成菌というのは一部の菌が持つ防衛システムのひとつで

菌にとって過酷な環境(水分が無い・高熱など)になると本体は死滅するのですが

種のように芽胞を産み落とし休眠して何年間もその環境に耐えぬいて

また良好な環境になると発芽して生育する菌の事です。

今回は納豆菌を培養したものをマラカイトグリーンなどの染色液で染めて

顕微鏡にて観察しました。

ちなみにこの芽胞は熱などにも強く加熱されても壊されずに残ることが多いので

カレーなどの加熱が不十分だと食中毒の原因となります。

 

沈殿滴定に挑戦

品質管理流通科3年生は食品サイエンスの実習で市販の醤油中の食塩の量を

調べるため硝酸銀を使った沈殿滴定を行いました。

品質管理流通科にとって食品中の成分量を調べる技術の習得はとても大切なことです。

この実験は慣れるのに多少のセンスと時間がかかりますが

生徒たちは苦労しながらも取り組み結果を出していました。

ちなみに含有される成分を調べることを定性試験といい

今回のように含有されている量を調べることを定量試験といいます。

顕微鏡について

品質管理流通科には光学顕微鏡がありいつも微生物実験などに活用しています。

ただ1台あたりの重量がかなり重いためその収納棚もかなり頑丈です。

写真の収納棚は顕微鏡が本校に納品されたときに取り出しやすく

そしてその重さに耐えられるように大工さんに造ってもらったものです。

かなりの年月が経ち東日本大震災なども経験しましたが

びくともせず顕微鏡を守ってくれています。

 

ウニの人工授精

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習にてウニの人工授精と解剖に取り組みました。

本学科は食品系ですが基礎実習では海に親しむことを目的にいろいろチャレンジします。

生徒たちは生きたウニを恐る恐る触っていました。

ちなみに今回のキタムラサキウニ(地方名ノナ)は本校海洋技術科より提供を受けました。

いつもありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。

レトルトカレー製造

品質管理流通科3年生は総合実習にてレトルトカレーを製造しました。

各調理をした規定量の肉や野菜を人海戦術で袋に詰め封をしたあとに殺菌しますが

量が多すぎても少なすぎてもいけないので生徒はいつにも増して慎重に計量していました。

ちなみに本学科で製造するのは毎年チキンカレーです。

食塩の分離

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で前回処理した醤油の灰から

食塩を取り出す実験に取り組みました。

今まで学んだ知識を活かしひだ折りしたろ紙をセットした漏斗(ろうと)で

蒸留水に溶かした醤油の灰をこした水を蒸発させると食塩が徐々に析出してきます。

生徒たちはガスバーナーから出る熱の暑さに耐えながら実験を続けていました。

ちなみに写真に載っている今回使用した蒸発皿は生徒たちの生まれるずっと前から

本校にある古強者です。

 

水の残留塩素測定

品質管理流通科2年生は総合実習の授業で残留塩素の測定に取り組みました。

水道水やプールでは塩素が含まれていないと微生物などが繁殖し安全ではなくなるため

その管理がとても大切です。

今回はDPD(N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン)試薬とヨウ化カリウムを利用して

遊離残留塩素と総残留塩素を測定し結合残留塩素まで求めました。

これは対象となる水に粉末薬剤を入れると色づきその濃淡を専用の測定器で比較することにより

簡単に塩素量を知る事ができるので飲料水やプールの水だけでなく排水検査など幅広く使用されます。

生徒たちは実際にしばらく使用せずにいた水道水と数分間出しっぱなしにした水道水

本校のプール水に加え外部で汲んできた地下水を調べその違いと安全性について学びました。

ちなみに昔はオルトトリジンを使用し塩素測定をしていましたが発がん性が指摘されたため

公式な使用が禁止されました。

腸炎ビブリオ検査

品質管理流通科3年生は応用微生物の実習にて腸炎ビブリオ菌の培養試験に取り組みました。

腸炎ビブリオは魚貝類やその加工品によって起こりやすい食中毒菌ですので

日本での発生件数がサルモネラによる食中毒と並んで多いです。

生徒たちはストマッカーやマイクロピペットなど今まで学び使用してきた

器具を駆使し実験に取り組んでいました。

ちなみに腸炎ビブリオは大阪で起きたシラスによる食中毒をきっかけに

大阪大学の藤野恒三郎教授によって発見されました。

磯採集

品質管理流通科1年生は基礎実習の授業で磯採集を行いました。

この日は曇天で雨がパラつくこともあり蒸し暑かったですが

針金に付けたイカの切り身をエサに生徒たちは思い思いの場所で

とても楽しそうにイソガニなどの捕獲に取り組んでいました。

今後は観察やスケッチをしたのち標本にしたいと思います。

ちなみに品質管理流通科1年の生徒は毎年この磯採集を行っているのですが

この頃はカニも警戒心が高くなりあまり捕まえられないことも多くなりました。

しかしなぜか今年はたくさん採れたのですが必要な数だけで残りは海に返しました。

メロンゼリー

品質管理流通科3年生は総合実習にてメロンゼリーを製造しました。

おおきな赤肉メロンからはとても甘い匂いがし実習室は瞬く間にメロンの香りに包まれての作業となり

なかでも生徒たちは初めてカップ詰めを経験して楽しそうでした。

ちなみに今回のメロンからは例年以上にたくさんの果肉がとれたので

いつもの倍以上の大きなカップゼリーとなりました。

塩分の分離

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習にて醤油から塩化ナトリウム(食塩)のみを

取り出す実験に取り組みました。

この実験では醤油を蒸発皿に定量取りひたすら水分を飛ばすのですが

その時にどうしても煙がたくさん出るためドラフトチャンバーを使用しました。

ドラフトチャンバーとは有害な煙などを強制排気するボックス状の機械です。

最終的にマッフル炉にて醤油を完全に灰にしたら来週はいよいよ食塩を取り出す実験です。

ちなみに2023年11月に開催された水銀に関する水俣条約第5回締約国会議にて段階的に

全ての一般照明用蛍光灯の製造や輸出入が2027年末までに終了・廃止と決定しました。

本校にあるドラフトチャンバーは20年以上前の物なので中についている照明が

蛍光灯でしたがもちろん全てLED照明に交換を終えています。

板かまぼこに苦戦

品質管理流通科2年生は総合実習で板かまぼこ作りに挑戦しました。

あらかじめ調味されたすり身を板に乗せて形を整えるだけですが

柔らかいすり身をきれいに成型するのはなかなか難しかったようです。

今回の授業ではひとり1個作成しましたがやはりそれぞれの性格が出て製品の出来に直結しました。

ちなみに品質管理流通科では基本的に同じ実習を2度は行いません。

生徒たちは幅広い知識と経験をこれからも積み重ねていきます。

食品技能コンテスト参加

毎年この時期は水産高校で食品系を学ぶ生徒が一堂に会して

その知識と技量を競う全国大会が開かれます。

その名も「全国水産・海洋高等学校食品技能コンテスト」。

今回で23回目を数えるこの大会は今年も昨年に引き続き長崎大学にご協力いただき

8月19・20日に水産学部を会場として行われました。

コンテストの内容は筆記問題と実技試験からなり

実技試験は基本実技の魚の捌き方と応用実技の有機酸の定量試験となります。

本校から今年参加したのは品質管理流通科3年佐藤龍貴くんで

夏季休業中も学校に登校しその技量を少しでも高めるため補習に取り組んでいました。

そして長崎の暑い夏に負けず熱い戦いが繰り広げられ残念ながら結果は3位。

全国から集まった強豪に一歩及ばず本人も悔しがっていましたが

とてもいい経験になったと思います。暑い中おつかれさまでした。

ちなみに佐藤くんは本校の生徒会長です。

 

コロナ禍で学んだこと

数年前日本を含む世界中でCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)がまん延し

マスクを探し歩いたり卒業式を含め様々なイベントが延期や中止されたり

外出の制限がかかるなど我々の行動に変化を求められたのは記憶に新しいです。

当時は品質管理流通科でも手指消毒用アルコールや手洗いの励行のため

ハンドディスペンサーの設置や施設・器具の消毒などあらゆる対策をいたしました。

もちろん今でも変わらず設置され生徒たちは実験前後に良く手を洗っています。

ニュースによると7週連続でコロナ患者が増えているそうなので

夏季休業が明けて生徒たちが学校に戻った時に油断しないよう話したいと思います。

コロナだけでなく病気になると苦しむのは自分です。みなさまもお気をつけください。

津波からの避難

令和7年7月30日水曜日は津波警報が出され本校に避難されてきた近所の方々もおられました。

今回の記事は少し品質管理流通科から離れますが津波からの避難に関連したものです。

下の記事は令和3年度本校のPTAたよりに掲載したもので多少長いですがよければお読みください。

 

みなさんは本校の国旗掲揚台に掲げられている2枚の旗のことをご存じですか?

その旗は国旗と違いある期間のみ掲げられています。その期間とは本校生徒の乗船実習中です。

船舶間での通信のため世界共通で使われる旗を「国際信号旗」と呼び、形と模様と5色の色分けで

区別されたアルファベットの文字旗26枚と数字旗10枚、代表旗3枚、回答旗1枚の計40枚の

旗で構成されています。旗1枚でも意味があり自船が航海中などに掲揚すると相手船に意思を

伝えることができるのですが(国際信号旗による通信を旗旒(きりゅう)信号といいます)2枚以上

組み合わせるとまた別の意味を表すことができます。アルファベットのUとWを表す旗を縦に並べて

マストに掲揚すると相手船の「ご安航を祈る」つまり「貴船の安全な航海を祈ります」という

メッセージとなります。そのため本校でも本科生や専攻科生の乗船実習中その安全な航海を願い

「UW旗」を掲揚しているわけです。

 

少し話題が変わりますが気象庁では2020年6月24日からこの「U旗」を使った取り組みを

始めました。船舶で「U旗」を掲揚すると「あなたは危険に向かっている」という意味になりますが、

海水浴場などでこの「U旗」と同じデザインの旗が振られたり、

掲示されている場合は違う意味となり注意が必要です。その旗の名前は「津波フラッグ」。

津波警報などが発令されたときに掲示され、その意味は「津波が来るから逃げよ」です。

東日本大震災では音声が聞き取りにくい海岸付近で亡くなった人も多く、また、岩手や宮城、福島の

東北3県では、聴覚に障がいのある人の死亡率は障がいのない人に比べて2倍になったそうです。

その反省から「津波フラッグ」を用いることで聴覚に障がいを持った人や波や風で音が聞き取りにくい

レジャー客などへ視覚的に津波警報等の発令と避難を呼びかける取り組みです。

海が恋しくなるこれからの季節、海水浴場や海岸付近で「津波フラッグ」を見かけたら

すぐに避難をしてください。

 

衣類乾燥機

品質管理流通科の製造実習室では実習のたびにたくさんの洗濯物が出ます。

もちろん洗濯は毎回するのですが干す場所に困るので衣類乾燥機を活用しています。

このたび20年ぶりに乾燥機が新しくなりました。

前の乾燥機さん今までありがとう。そしておつかれさまでした。

新しい乾燥機さんこれからよろしくお願いします。

そんなつぶやきを心の中でしながら交換作業いたしました。

ちなみに前回と同じメーカーの乾燥機を買ったら

20年前の乾燥機を乗せる台に今回の乾燥機もぴったり合いました。