品質管理流通科

品質管理流通科とは

キレート滴定

品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で水の硬度をキレート滴定によって調べました。

前回は学校で作っておいた標準液で練習しましたが

今回は実際に自分たちが住んでいる市町村の水道水を使い計測にチャレンジしました。

ちなみに水道水は主に市町村別に整備されますが

同じ北斗市でも上磯地区と大野地区は採水場所が違うため硬度が違います。

本校で使用されている水道水は上磯ダムから清川浄水場へ導水ポンプで送られた表流水です。

 

 

イワシをおろす

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習で食品技能検定に向けた

練習のためイワシの三枚おろしと腹開きに挑戦しました。

食品技能検定とは全国水産高等学校長協会によって実施されており

水産食品に関する総合的な知識や技術の習得などを目的とする検定で

近年食の安全・安心への高まりから水産高校生以外も受験しているようです。

ちなみに練習の結果は包丁を使ったことがほとんどない生徒も多く

イワシは無残な姿になってしまったものも多かったです。

保存方法としてのくん製

品質管理流通科3年生は総合実習でチキンレッグのくん製作りに取り組みました。

現在はチーズやウイスキー・ナッツなど気軽に家庭でくん煙をかけ

その薫りを楽しむことも多くなりましたが

本来くん製にする目的は煙に含まれる殺菌成分の浸透や

長時間のくん製による水分活性の低下により微生物の繁殖を抑え

食品を長期間保存することにあります。

今日は生徒たちが調整したソミュール液(いわゆる調味液)に漬け込みましたが

これから数日間漬けてからその後蒸し上げてくん煙をかけ来週には完成します。

ちなみに今回の原料は東北産でした。

 

酢と油と乳化

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でマヨネーズ作りに取り組みました。

目的は本来混ざらないはずの酢と油がなぜ混ざるようになるのかを科学的見地から考え

普段食べている食品への理解を深めるためです。

ちなみにマヨネーズに何につけるか(かけるか)を生徒たちに聞いたところ

あたりめやポテトチップスなど多種多様でした。

せいぜいキュウリやポテトサラダしか思い浮かばなかった私は時代が変わったなと思いました。

 

製品のバラツキを調べよう

品質管理流通科2年生は総合実習で製品がきちんとできているか内容量について調べてみました。

製造された製品には必ずバラツキが発生しこれが小さい場合は問題となりにくいですが

大きくなると内容量の不足など重大な問題が発生する可能性があります。

今回は管理図(シューハート管理図)を用いてそのバラツキが異常原因(見逃せないバラツキ)か

偶然原因(許しえるバラツキ)なのかを統計的手法で調べました。

簡単に言うとすべての製品を計量しグラフ化することで原因を調べたということです。

ちなみに今回の検査には自分たちが作ったびん詰めのサケフレークを使いました。

 

水の硬度測定練習

品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で水の硬度測定練習に取り組みました。

水質の検査には有害物質の有無など様々な項目がありますが

今回は比較的身近な硬度について調べてみました。

硬度は簡単に言うと水に含まれるマグネシウムイオンとカルシウムイオンの含有量を示し

少なければ「軟水」多ければ「硬水」と呼ばれます。

その区別に優劣はないもののそれぞれメリット・デメリットが存在するため

硬度はとても大切な数値となります。

例えば日本は比較的軟水が多く軟水はお米の味をふっくら甘く引き立て

日本茶のうま味とまろやかさが出ますが

硬水で炊くと米はパサつきやすくパエリアなどに向きます。

硬水の多い地域であるヨーロッパなどでは硬水に含まれるカルシウムが

パスタのデンプンと反応しコシが出ますし肉の臭みを抑えてくれるなど食文化に関連します。

ちなみに次回は生徒が住んでいる地域の水道水の硬度をそれぞれ測ります。

 

食品製造実習に慣れよう

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習で食品製造に取り組むに当たっての心構えと

実習室の使い方に慣れるためにリンゴの皮むきに挑戦しました。

まずは正しく製造実習服を着てマスクをし粘着テープで髪の毛などを取り

手洗いしたあとエアーシャワーを通りテーブルなどのセッティングをしました。

そのあとの皮むきでは普段から包丁を使い慣れている生徒とそうでない生徒に

はっきり分かれましたが誰も手を切らずに無事終了しました。

ちなみに今回のリンゴは青森産サンふじでした。

 

松前漬づくり

品質管理流通科3年生は総合実習で道南の郷土料理である松前漬を作りました。

この日はひたすらにスルメや日高昆布・にんじんを一定の細さに揃えて切る作業でしたが

生徒たちは一生懸命取り組んでいました。

ちなみに冬の保存食としての松前漬作りにふさわしくと言っていいのか

この日は冬将軍さんが大暴れして外は一面銀世界でした。

北海道ってミルクランドだなぁ

先日ですが本校で「道南高校生への乳製品無料配布とアンケート企画」が実施され

新函館農業協同組合(JA新はこだて)様より牛乳とアイスクリームが全校生徒分寄贈されました。

ちょうど昼食時に配布され生徒たちはとても喜んでいました。

関係者のみなさまに感謝いたします。

ちなみに配布されるまでたくさんのアイスクリームが品質管理流通科の冷凍庫を占領していました。

溶質と溶媒

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習で正しい溶液の作り方を学びました。

今回は塩化ナトリウム(いわゆる食塩)としょ糖(いわゆる砂糖)を使い

指定された濃度・量の塩水と砂糖水を作りました。

小数点2桁まで計量することのできる秤で正確に量りとることはもちろんですが

正しい量りとり方を学ぶことが目的です。

計算で出した規定量をこぼさず量り必要な蒸留水で溶かすだけですが慣れないと難しい作業です。

なぜこの練習をするのかというと塩や砂糖ならケガをすることはありませんが

実験に必要な薬品類を量るときにボロボロこぼしていてはケガと失敗の原因となるからです。

このあと自分たちが作った塩水・砂糖水は塩分計と糖度計でその数値を調べ

きちんとできているか確認しました。

ちなみに下の写真の上から塩分計・低糖度計・高糖度計です。

冷凍食品(焼きおにぎり)製造

品質管理流通科3年生は総合実習で今まで学んだ知識を活かし冷凍食品作りに取り組みました。

冷凍品とは一般的に-18℃以下の食品や食材を指しますが

これらは低温下で管理されるため微生物による腐敗などの影響を受けにくく長期保存が可能です。

しかしおいしく作るためには冷凍時に細胞の破壊を少なくするために

急速に冷やし最大氷結晶生成帯を30分以内に通過するのが良いとされていますので

本学科では急速凍結庫を使用して凍結し酸化防止のため窒素ガス充填してパック詰めしています。

ちなみに今回使用したお米はふっくりんこです。

1日防災学校

本校では11月27日「1日防災学校」を開催いたしました。

この行事は第3次学校安全の推進に関する計画(令和4年閣議決定)に基づき

生徒が安全に関する資質・能力を確実に育くむことができるよう

防災教育の一環として毎年開催されています。

午前中は各学年ごとに取り組む内容は違いますが

下の写真は品質管理流通科3年生が本物のダンボールベッドを使い

その組み立て方などについて学んでいるところです。

午後からはシェイクアウトとして全校生徒が津波の到来を想定し4階に避難訓練しましたが

今年は7月30日に本当の避難警報が出され不安に思った生徒も多かったのか

とても熱のこもった訓練となりました。

今年も1日防災学校の開催にご協力いただきました渡島総合振興局や北斗市の関係者の

みなさまに感謝いたします。

 

 

洗剤のはたらき②

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で界面活性剤がどうして(油)汚れを落とすのか

その原理と役割について学びました。

洗剤に含まれる界面活性剤は洗濯物を傷めることなく汚れを落とすことができますが

それは界面活性剤が水になじむ親水基と油になじむ親油基(疎水基)を合わせ持つ

特異な分子構造をしているためです。

皮脂汚れなど主な原因は油成分なので界面活性剤の親油基がくっつきますが

反対の作用をする親水基は水にひっぱられるので結果として汚れは落ち

その現象をローリングアップ現象といいます。

今回は実際にごま油と毛糸や綿の布を使い浸透・分散・乳化を体験しました。

ちなみに界面活性剤は特徴別にその用途に応じて使い分けられており

シャンプーやボディソープなどに使われる陰イオン系(アニオン)や

リンスや柔軟剤に使われる陽イオン系(カチオン)などがあります。

 

サケフレークの製造

品質管理流通科2年生は総合実習でサケフレークを作りました。

本当ならば北海道で漁獲され魚卵を抜いた後のメスの身を使ったりするのですが

みなさんご存じの通り今年も鮭が不漁で代用品として養殖のギンザケで製作しました。

ちなみに今回加工したサケはチリ産でした。

 

実験器具の扱いを学ぶ

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習で2年生以降によく使うガラス実験器具の

使用方法について学びました。

基本的な実験器具ばかりでしたが中学校で使ったことのないものも多く

安全な実験の心構えを考えながらメニスカスを読み正しく計量する手順などに取り組みました。

当たり前ですが実験は基本的に安全ですが100%の保証はできません。

どんなにいい結果が出てもケガをしたりすればそれは失敗です。

器具の正しい使用と安全に実験を行う知識が一番大切なことです。

ちなみに本学科の水産海洋基礎実習では今まで海に親しむことなどを主眼に行ってきましたが

これからは少し2年生に備えた実験実習が多くなります。

カニの樹脂標本つくり(放課後補習編)

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習4時間でカニの樹脂標本つくりに取り組みましたが

欠席したりきれいに削ることに熱中しすぎて作業が遅れた生徒たちが

放課後に実験室で続きを行いました。

思い思いの作業スピードでしたが無事終了するとうれしそうでした。

ちなみにこの補習は提出日までに完成させるため必ず出なければなりませんが

部活動や家の用事などで出られる日はその生徒よって様々ですし

帰る時間から逆算して作業するため1日で終わらないことがあります。

 

みかんのシラップ漬け

品質管理流通科3年生は総合実習でみかんのシラップ漬けを作りました。

温めて外果皮(フラベド)が剥きやすくなったみかんの皮を剥いて白い筋(アルベド)をとり

薄皮に包まれた中の房(じょうのう)ひとつひとつに分けます。

そのあと薄い酸と薄いアルカリ溶液でじょうのうの薄皮を剥き

十分水さらししたあとシラップと一緒にカップに入れ殺菌して完成です。

ちなみに生徒たちと話していたらみかんの缶詰を食べたことがない生徒がいて

昔はポテトサラダに半月切りした魚肉ソーセージとともに入っていた話をしても通じませんでした。

確かに今はいろんなおいしいものが世の中にあふれているのは事実ですが

みかんの缶詰は日本発祥ですからこれからも大切にしたいものです。

洗剤のはたらき

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で食器用洗剤を使用して

界面活性剤のはたらきと汚れが落ちる仕組みを学びました。

蒸留水で100倍・250倍・500倍・1000倍・2000倍に薄めた各洗剤液に

同じ大きさに切ったフェルトを浮かべると最初は浮かんでいたフェルトが

界面活性剤の力によりその浮力を失い沈みますが洗剤液の濃さによってその時間に差が出ます。

生徒たちはその差をストップウォッチ片手に一生懸命記録していました。

ちなみにその結果をフリーハンドでグラフにしましたがなかなか苦労していました。

リンゴジャム作り

品質管理流通科2年生は総合実習でリンゴジャム製造に取り組みました。

前に別の授業で小規模に実験室でプルーンジャムを作り原理を学び

その知識を生かして今回は製造実習に臨みました。

ちなみに瓶詰めにした今回のジャム原料は七飯町産でした。

カニの樹脂標本の仕上げ②

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習にて

前回作業の続きでカニの樹脂標本の表面を磨き完成させました。

この作業は集中力と忍耐が必要となりますが

できあがりを楽しみに耐水サンドペーパーの目が粗い120番から始まり

240番・400番・600番・1200番を経てようやく仕上げの2000番にたどり着き

最後にプラスチックポリッシャーでピカピカに磨き上げました。

ちなみにこの授業を休んだり作業が遅いと

後日放課後の居残り補習で完成させるまで作業は続きます。