品質管理流通科

品質管理流通科とは

線路が横にあるということは

品質管理流通科の実験室からは春になると桜が見えることは前に書きましたが

本校の横には線路があり七重浜駅も近くとても通いやすい学校なんですよ。

ですからいつもガタンゴトンと遠くで響かせながら走る貨物列車やいさりび鉄道なども

本校の風景の一部と言っても過言ではありません(注:言い過ぎ)。

そしてうちの実験室からは時季になると本州からきている特別列車のTRAIN SUITE四季島も

見ることができます(下の写真は実験室ではなく校舎外のグラウンド横から撮影)。

ちなみに四季島が走行するのは授業中なので集中している生徒たちは気付くはずがないのですが

なぜか歓声が上がる時があります。

 

 

 

 

 

浴衣の着つけ講座

品質管理流通科1年生は家庭科の授業で浴衣の着つけを学びました。

これは浴衣の着つけをとおして日本文化を理解し和の心と美を育むと共におもてなしの精神を培う事を

目的に日本時代衣装文化保存会が主催し小林豊子きもの学院の協力により毎年実施されています。

生徒たちは戸惑いながらも楽しそうに着つけに取り組んでいました。

ちなみにこの着つけ講座は本校では1年生全員に実施しています。

顕微鏡の使用方法について学んでみる

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業で顕微鏡の使い方を学ぶために

玉ねぎ細胞の観察をしました。

中学校でこの実験をしたことがある生徒でも本学科にあるちょっとお高い顕微鏡で観察すると

今まで見たことが無いくらい鮮明に見えて感動したり逆に気持ち悪がっていました。

ちなみに今回は玉ねぎの内側と外側の細胞をカミソリで切り取って酢酸カーミン(アセトカルミン)で

細胞核を染色しましたがカミソリを初めて見た生徒も多く時代を感じました。

ガスバーナーを使ってみる

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業で2年生になってから取り組む

化学実験や微生物実験に欠かせないガスバーナーの使い方をその構造から学びました。

実際にひとりずつガス元栓を開き安全な着火・消火まで体験しました。

ちなみに昔は着火にマッチを使用しましたが現在は着火ライターを使用しています。

考えてみると現在の生活の中でマッチを買うこともみることも少なくなりましたね。

ろ紙のひだ折り

品質管理流通科2年生は実験に使用するろ紙のひだ折りに取り組みました。

これはろ紙を山折り谷折りの順に折ることにより使用できる表面積が増えるため

漏斗(ろうと)を使ったろ過実験の時スピードが早くなるのでよく利用します。

生徒たちは苦労しながら折っていました。

ちなみにたくさんひだを折るのでゴシゴシと力を入れて折ると

中心部分のとんがった部分に穴が開いてしまい台無しになってしまいます。

初めての考査

6月16日月曜日から3日間の中間考査が始まりました。

品質管理流通科1年生にとって高校入学後初めての定期考査(テスト)ですので

担任の先生から考査に当たっての注意と檄が飛んでいます。

努力は必ず報われますので結果を楽しみにがんばってほしいと思います。

ちなみに一日に実施される考査科目数は最大4科目までとなっています。

標本の完成

品質管理流通科1年生が水産海洋基礎実習の授業で七重浜海浜公園で採集し

分類した貝類の標本が出来上がりました。

ちなみに毎年1年生の教室には作成した標本が飾られ3年生まで一緒にクラス移動します。

つまり品質管理流通科1~3年までの各教室全てにあります。

 

あさりの佃煮

品質管理流通科3年生は総合実習であさりの佃煮を作りました。

佃煮とは江戸時代に佃島の漁師が雑魚(ザコ)といわれる小魚などを塩煮にしたのが始まりといわれ

その後エビやアサリなどを醤油や砂糖など加え煮込み発展した物が現在の佃煮となったといわれます。

今回は冷凍の蒸しあさりむき身を原料に醤油や酒などの調味料を加え千切りの生姜と共に炊きあげ

最後にみりんを加え全体的に照りを出すことも学びました。

ちなみに下の写真に載っているのは今回のあさりに混じっていたカニだと思われます。

海産物の特性上どうしても海藻などの混入は避けられませんが

実習では毎回目視などで異物を取り除いています。

魚油の採取

品質管理流通科3年生は総合実習で魚油の採取を行いました。

総合実習は座学で学んだ知識を生かし実際に取り組んでみる授業です。

今回はいわしをそれぞれ背肉・腹肉・内臓に分けたあと煮て魚油がどのくらい

各部位に含まれるのかを確認しました。

ただそのままでは水分なども混ざり油を抽出できないので遠沈管にいれたサンプルを

写真の遠心分離機に入れ固体や水など他の液体と油を分離しました。

ちなみにこの遠心分離機はメーカー名がKOKUSAN ENSINKI(国産遠心器)と

書かれていて長年の使用によりその他の文字がかすれているので詳しく調べないとわかりませんが

多分昭和45年頃から本校にいるので私よりもかなり先輩ですが今でも現役です。

もちろん大切に大切に取り扱っています。

 

サクラマスの解剖

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業でサクラマスの解剖を行いました。

絞めたばかりのサクラマスはあまり生ぐさいにおいもなく扱いやすいのですが

どうしても粘液でヌルヌルするので生徒たちは苦戦していました。

そのうちだんだん扱いに慣れ魚の大きさ(体長・体高・尾叉長)などを計測した後

腹部を切り開き内臓器官の場所やその仕組みを学びスケッチしていました。

そしてもちろん自分たちの勉強のために犠牲になってくれた魚たちへの感謝も忘れませんでした。

ちなみに今回は本校海洋技術科の生徒たちが人工授精からふ化させ

丹精込めて飼育しているサクラマスを分けていただきました。

海洋技術科のご協力に感謝いたします。