品質管理流通科の取り組みを紹介します!
包装技術を学ぼう
品質管理流通科3年生は総合実習で前回に引き続き
食品技能検定3類の実技試験にあたる包装技術を学びました。
今回は下の写真にあるような「ふろしき包み」と
円筒状のものを包む「円筒包み」に挑戦しました。
次回はいよいよ試験となります。
ちなみに写真で包んでいる箱は実験室でおなじみ「キムワイプ」です。
ガスバーナーとガラス細工
品質管理流通科2年生は毎年初めての食品サイエンス実習で
これからよく使うガスバーナーの使用方法を学び
その実践としてガラス細工をしマドラーを作っています。
今日の作業はガラス管を切りそろえるまでで次回ビーズを封入し完成させます。
ちなみに毎年選んだビーズの配色など見ているとその生徒の個性がよく出てます。
初めての染色
品質管理流通科2年生は総合実習で微生物実験の基礎のひとつである
細菌の染色法を学びました。
今回使用した菌は納豆菌なので基本的に危険性はありませんが
目に見えない細菌を安全に観察する方法を習得しました。
ちなみに今回行った染色法は単染色と呼ばれるもので
単一の染色液で菌の核を染めて顕微鏡で見やすくする方法です。
標準偏差
品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で2年生までの
定性実験とは違い定量実験に取り組むことが多くなります。
今回は今後取り組む中和滴定を行うにあたって必要な技術習得のため
分析天秤による秤量の正確さとピペットによる正確な溶液の測り取り方を学びました。
単純にコニカルビーカーの空重量を量った後に
ホールピペットで適量の蒸留水を量り取り
コニカルビーカーに入れその重さを測定するだけですが
水は温度により体積が変わるため水の体積を温度補正により求め
体積の平均と標準偏差を計算により求めることになります。
ちなみに標準偏差とはデータの散らばり度合いを要約し
それらのデータが標準値付近でどれだけバラついているかを示す
基本統計量のひとつでとても難しそうですが
電卓を駆使すれば意外と計算できてしまいます。
新年度はじまる
今年ももう4分の1が終わり4月を迎え令和8年(2026年)度がいよいよ始まりました。
あらためまして今年度も品質管理流通科をよろしくお願いいたします。
入学式を無事に終えて今年度初めての実習は3年生の総合実習
内容は食品技能検定3類の実技試験である包装技術です。
今回生徒たちは下の写真のようにビデオテープを包みましたが
これから3週にわたりいろいろな包み方を学び検定の全員合格を目指します。
ただ初めて本物のビデオテープを見る生徒もいて歳を感じました。
ちなみに私はいつも棒二森屋に行っては店員さんが贈り物の商品などを
慣れた手つきで包装するのを見るのが好きな子どもでした。
食品中の色素変化を知る
品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で自分たちで「かんすい」を入れた
麺を打ちその色の変化と理由を学びました。
一般的に中華麺(ラーメンなどの麺)にはコシを出すために「かんすい」という
塩基性(アルカリ性)の物質を食品添加物として使用しますが
天然成分としては炭酸ナトリウムですが食品添加物としては
炭酸カリウムやポリリン酸カリウムを含むものもあります。
コシを出す目的で使用されますが副次的作用として
含まれているフラボノイド色素が塩基性となるため麺が黄色みを帯びます。
ちなみに今回の実習が品質管理流通科の本年度最後の実習となります。
カタラーゼ反応検査
品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でカタラーゼの作用原理と
食品分析における利用について学びました。
多くの生き物が持っているカタラーゼという酵素は活性酸素のひとつである過酸化水素を
高速分解する作用がありますが熱分解により失活(性質を失う)します。
食品に混入した異物(昆虫や髪の毛など)が製造工程のどのあたりで
混じったのか判別するのに利用されます。
今回は鶏肉を使用して加熱した場合と非加熱との違いを確認しました。
(生の鶏肉だと強烈に発泡します)
ちなみに昔よく利用された消毒液のオキシドールは過酸化水素を3%ほどに
薄めたもののため傷口にかけると泡立つんです。
人工いくら
品質管理流通科2年生は総合実習でコピー食品(特定の食品に似せて作った加工食品)の
ひとつである人工(人造)いくら作りに挑戦しました。
海藻由来成分で増粘多糖のひとつであるアルギン酸ナトリウム溶液を
乳酸カルシウム溶液に滴下すると化学反応により瞬間的に表面から
固まる反応を利用していくらの外皮となるゲル膜を作ります。
外にできた膜が中身の液体を包み込む構造の球体ができるため
いくらの粒感に似た見た目と歯ざわりが再現できるのです。
この技術を利用して液体成分(ソースなど)を小さな球状の形閉じ込める
スフェリフィケーションという料理の技法がありますが
革新的な調理方法として世界中で楽しまれています。
ちなみに身のまわりにある他のコピー食品にはカニに似せたカニかまぼこや
バターの代用品としてのマーガリンなどがあります。
つわものどもが夢の跡
3月1日日曜日10時から本校体育館において
第78回卒業証書授与式並びに第49回修了証書授与式が挙行され
品質管理流通科3年生17名が学び舎より旅立ちました。
無事に式が終わりガランとした体育館や3年生の教室
そしていつも実習に取り組んでいた実験室を見ると
つい今回タイトルにした句が思い出されました。
ちなみに3年生が卒業した後は新入生を迎える準備が怒濤のように押し寄せます。
新年度には「品質管理流通科」と「水産食品科」が発展的に統合された
新学科「食品創造科」が誕生しますのでお楽しみに!
出航(ご卒業おめでとうございます)
品質管理流通科3年生のみなさんご卒業おめでとうございます。
入学してからの3年間誰1人欠けることなく
また停学者も出さずに勉学や部活に取り組んだみなさんに敬意を表します。
これからはそれぞれの道に進むこととなりますが
前途洋々の船出を教職員一同お祝いしたいと思います。
保護者のみなさまも18年間おつかれさまでございました。
人生という大海原に乗り出すみなさんのご安航(※)を祈りながら
これからの活躍を楽しみにしています。
※無事に安全な航海ができますようにという意味で
フランス語ではBon voyage(ボン・ボヤージュ /良い旅を)
追伸
でも今年の桜はみなさんとみることができないのをちょっと寂しく感じる私たちがいます。