日誌

品質管理流通科の取り組みを紹介します!

標準偏差

品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で2年生までの

定性実験とは違い定量実験に取り組むことが多くなります。

今回は今後取り組む中和滴定を行うにあたって必要な技術習得のため

分析天秤による秤量の正確さとピペットによる正確な溶液の測り取り方を学びました。

単純にコニカルビーカーの空重量を量った後に

ホールピペットで適量の蒸留水を量り取り

コニカルビーカーに入れその重さを測定するだけですが

水は温度により体積が変わるため水の体積を温度補正により求め

体積の平均と標準偏差を計算により求めることになります。

ちなみに標準偏差とはデータの散らばり度合いを要約し

それらのデータが標準値付近でどれだけバラついているかを示す

基本統計量のひとつでとても難しそうですが

電卓を駆使すれば意外と計算できてしまいます。

新年度はじまる

今年ももう4分の1が終わり4月を迎え令和8年(2026年)度がいよいよ始まりました。

あらためまして今年度も品質管理流通科をよろしくお願いいたします。

入学式を無事に終えて今年度初めての実習は3年生の総合実習

内容は食品技能検定3類の実技試験である包装技術です。

今回生徒たちは下の写真のようにビデオテープを包みましたが

これから3週にわたりいろいろな包み方を学び検定の全員合格を目指します。

ただ初めて本物のビデオテープを見る生徒もいて歳を感じました。

ちなみに私はいつも棒二森屋に行っては店員さんが贈り物の商品などを

慣れた手つきで包装するのを見るのが好きな子どもでした。

食品中の色素変化を知る

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で自分たちで「かんすい」を入れた

麺を打ちその色の変化と理由を学びました。

一般的に中華麺(ラーメンなどの麺)にはコシを出すために「かんすい」という

塩基性(アルカリ性)の物質を食品添加物として使用しますが

天然成分としては炭酸ナトリウムですが食品添加物としては

炭酸カリウムやポリリン酸カリウムを含むものもあります。

コシを出す目的で使用されますが副次的作用として

含まれているフラボノイド色素が塩基性となるため麺が黄色みを帯びます。

ちなみに今回の実習が品質管理流通科の本年度最後の実習となります。

カタラーゼ反応検査

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でカタラーゼの作用原理と

食品分析における利用について学びました。

多くの生き物が持っているカタラーゼという酵素は活性酸素のひとつである過酸化水素を

高速分解する作用がありますが熱分解により失活(性質を失う)します。

食品に混入した異物(昆虫や髪の毛など)が製造工程のどのあたりで

混じったのか判別するのに利用されます。

今回は鶏肉を使用して加熱した場合と非加熱との違いを確認しました。

(生の鶏肉だと強烈に発泡します)

ちなみに昔よく利用された消毒液のオキシドールは過酸化水素を3%ほどに

薄めたもののため傷口にかけると泡立つんです。

人工いくら

品質管理流通科2年生は総合実習でコピー食品(特定の食品に似せて作った加工食品)の

ひとつである人工(人造)いくら作りに挑戦しました。

海藻由来成分で増粘多糖のひとつであるアルギン酸ナトリウム溶液を

乳酸カルシウム溶液に滴下すると化学反応により瞬間的に表面から

固まる反応を利用していくらの外皮となるゲル膜を作ります。

外にできた膜が中身の液体を包み込む構造の球体ができるため

いくらの粒感に似た見た目と歯ざわりが再現できるのです。

この技術を利用して液体成分(ソースなど)を小さな球状の形閉じ込める

スフェリフィケーションという料理の技法がありますが

革新的な調理方法として世界中で楽しまれています。

ちなみに身のまわりにある他のコピー食品にはカニに似せたカニかまぼこや

バターの代用品としてのマーガリンなどがあります。