品質管理流通科とは
殺菌効果を調べる
品質管理流通科3年生は応用微生物の実習で殺菌効果があるといわれて販売されている
商品などの殺菌効果を調べました。
標準寒天培地を作りその上に納豆菌をたっぷり含んだ水をコンラージ棒で塗り広げて
その中心に殺菌剤を落としどれだけ納豆菌の繁殖が妨げられるかで
その薬剤などの殺菌効果を調べる実験です。
結果は納豆菌の培養のため一定温度で48時間経たないとわかりませんが
今から結果が楽しみだと生徒たちは楽しそうに話していました。
ちなみに世の中にある殺菌効果のある物にはそれぞれ菌や使用環境などに対して
向き不向きがあるので一概に効果があるから良いとか悪いとかと判断はできません。
ワックスがけしました
令和7年(2025年)11月8日土曜日に
本校の創立90周年記念式典が開催されます(参加受付締切済)。
それに伴い品質管理流通科の3つの実験室が控室となるため床ワックスを塗りました。
実験室はたいてい毎日使用しているためなかなかタイミングがつかめずにいましたが
無事にワックスがけが終了いたしました。
ちなみに品質管理流通科の実験室は空気が乾燥したワックスの乾きやすい
毎年1月から3月にワックスがけを実施しています。
カニの観察
品質管理流通科1年生はこの前の水産海洋基礎実習で採集した磯ガニの観察を行いました。
採集生物の形態観察はもちろん種の同定・標本制作までこなしました。
ちなみに今回採集した磯ガニはカニの種類としてはイソガニがほとんどで
その他にはヒライソガニとイシガニが1匹ずついました。
食品添加物(漂白剤の検出)
品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習で身近な加工食品に含まれる漂白剤について学びました。
きざんだ試料とリン酸溶液入れた三角フラスコにヨウ素酸カリウムでんぷん用紙を反応させ
色が変化するかどうかを観察しました。
私たちがいつでも新鮮なものを手に入れられる状況(経済的にも含む)ならば
食品添加物に頼らずに生きていけばいいとは思いますが食料自給率の低い日本では
そのままでは食用にできずとも加工することによって食べられる状態にした食品を利用したり
賞味期限を延ばすことにより遠い地域の物を運んできて供給することを可能にしています。
また消費者心理的に黒ずんだ食品などはやはり敬遠されるので
品質を一定に保つ添加物の利用については一長一短なのかなとは思います。
ちなみに食品添加物の漂白剤には酸素の酸化作用を利用し色素を分解する酸化漂白剤と
亜硫酸で色素を還元して漂白する還元漂白剤があります。
豆腐を作る
品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でタンパク質の塩析による凝集(固まること)を
学ぶために豆乳から木綿豆腐を作りました。
実際に豆腐を作り親水コロイドやにがり(塩化マグネシウム)による凝固の原理を
身を持って体験し生徒たちは驚きながらも楽しんでいました。
「料理は科学」という言葉もあるように料理をおいしくするためには
科学知識があればより上達が早いと思います。
ちなみに今回は豆腐を作るために成分の濃い(大豆固形分10%以上)豆乳と
豆腐製造に適した濃度のにがりを使用しました。