品質管理流通科とは
ケルダール法による粗タンパク質の定量
品質管理流通科3年生は食品サイエンス実習にて代表的な粗タンパク質の定量法である
ケルダール法に取り組みました。
試料を硫酸と分解触媒と共に加熱するとタンパク質を構成するアミノ酸のアミノ基が
アンモニアとなり硫酸と結合して硫酸アンモニウムとなるのでアルカリ性にして加熱し
発生するアンモニア量を後日滴定によって定量します。
高度な実験ですが生徒たちは頭を悩ませながらも取り組んでいました。
ちなみにこのケルダール法は19世紀に開発され現在でも信頼できる方法として利用されており
本校にはスイスBUCHI社製のケルダール窒素分析システムが導入されています。
カニの樹脂標本つくり
品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習で前に七重浜で採集し
乾燥させた磯ガニを樹脂に封入しました。
まずカニをケースに入れポリエステル樹脂を流し込みデシケーターに入れ
ポンプで真空状態にして中まで樹脂を詰め込み
2週間ほど置いて樹脂が完全に固まったらひたすら紙やすりで削っていきます。
ちなみに何の種類かわかるように「種名」を書いたプレートも入れます。
薄層クロマトグラフィー②
品質管理流通科3年生は総合実習で薄層クロマトグラフィーを使い
自分たちで作ったニシンの切り込みのアミノ酸を調べました。
前回は水溶液のアミノ酸でしたが今回は固体なので乳鉢ですりつぶし
スルホサリチル酸水溶液を加え遠心分離機にかけて試料をを作るところから始めることとなり
なかなか作業量が多めでしたが3年生にもなるとさすがに手早く済ませていました。
ちなみに本来品質管理流通科の実習は同じことをしないのですが
前回は薄層クロマトグラフィーの意味と手順を学び
今回は食品中の遊離アミノ酸量測定に主眼をおいて行いました。
酵素による消化
品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習でタンパク質の酵素による消化を学びました。
イカ塩辛はゴロ(肝臓)を加えることでその消化酵素(プロテアーゼ)により
自己消化される作用を利用していますが世の中にはこれ以外にも複数の消化酵素があります。
今回は実験ではその他にキウイ(アクチニジン)肉質軟化剤(パパイン含有)を
タンパク質であるゼラチンに乗せどれだけ溶けるのか観察しました。
ちなみに本来ゼリーはゼラチンを使用するため消化酵素を含む果物(パイナップル・キウイなど)は
ゼラチンが溶けてしまうので使用できませんがその果物をある程度加熱すると
消化酵素がその性質を失う(失活)するため缶詰の果物では溶けることはありません。
器具の使い方を学ぶ
品質管理流通科2年生は総合実習で微生物実験に使う器具類の扱い方を学びました。
10MLのメスピペットから始まり3ML・1MLと量の少ないものになるにつれ
その扱いが難しくなり失敗者が続出していました。
メスピペットで試料を吸うとき誤飲を防ぐため青梅綿(おうめわた)を適量詰めますが
その量が少なかったり使い終わってもなかなか取り出せなかったりと大苦戦でした。
ちなみに青梅綿は小袖などの着物に詰められていて
昔は寒くなると中に綿を足したり春になると綿を抜いたりしていたそうで
名字で四月一日と書いて「わたぬき」と読むのはここから来ているようです。