2025年7月の記事一覧
ドライイーストの観察
品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業でイースト酵母の観察をしました。
今回使用したのは写真のドライイーストですが酵母は菌に比べて比較的大きく危険性もなく
初心者が顕微鏡で観察するには扱いやすいので本学科では時々使用します。
ちなみにドライイーストは自然界に存在するイースト酵母からパン作りに適したものを
純粋培養したものでこの商品の原産国はフランスです。
フリーズドライ製品を作ってみる
品質管理流通科3年生は総合実習でフリーズドライ製品を作りました。
通常固体の氷は温度上昇で溶けて液体の水となりその後蒸発して水蒸気になりますが(水の三態)
凍らせた水分は真空下では氷から液体を経由せずに直接蒸発(昇華)する現象を利用し
凍らせた食品を真空下で乾燥させる技術をフリーズドライと言い
利点としては乾燥しているので軽く扱いやすくお湯を注ぐだけで元の味や香りが戻ります。
市販品ではインスタントコーヒーやたまごスープが代表的な商品になります。
生徒たちはフリーズドライ品を普段食べているし授業で習って知識はありますが
もちろん作るのは初めてなのでワクワク楽しみながら作業していました。
ちなみに今回は味噌汁のフリーズドライを作りましたが完全に凍結後
真空凍結乾燥機という機械に入れ乾燥させるため完成までには時間がかかります。
白玉粉と上新粉
品質管理流通科2年生は白玉粉と上新粉を使いアミロースとアミロペクチンについて学びました。
白玉粉の原料はもち米で上新粉の原料はうるち米(いわゆる白米)です。
白玉粉を使うともちもちとしただんごができ上新粉ならコシのしっかりしただんごができます。
これはもち米のでんぷんがほぼ100%アミロペクチンで炊くと粘りが出る性質に対し
うるち米におおよそ2割含むでんぷんアミロースにはその効果が無いためです。
そのでんぷんの性質の違いに生徒たちは驚いていました。
ちなみに品種(銘柄)によってその比率はだいぶ違いますが
日本で食べられるうるち米(ジャポニカ米)がアミロース2割でアミロペクチン8割だとすると
東南アジア等で食べられているお米(インディカ米)はアミロース3割でアミロペクチン7割のため
パラパラ感が強く出るので料理に合わせたお米の選択が大切です。
避難訓練
品質管理流通科3年生は避難訓練の一環として煙体験を行いました。
北斗消防署のご指導のもと行われた煙体験ではスモークマシンの煙を充満させた室内に入りましたが
とても視界が悪く生徒たちは煙に巻かれる恐ろしさを実感していました。
ちなみに本校では毎年全校生徒対象に1・2年生はグラウンドなどへの避難訓練を行い
3年生は煙体験を実施しています。