品質管理流通科の取り組みを紹介します!
C2 色素を検出する方法を学びました!(R6.10.15)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習のサイエンス分野で【ペーパークロマトグラフィー(PC法)】の実験を行いました。混合成分を分けたり検出する方法の一種で、今回は黒いインクの色素を抽出します。クロマト用ろ紙に黒インクを付け、展開槽に蒸留水を入れておき、黒インクを付けたろ紙を落として展開し、時間が経過すると色素が分かれます。
原理は、クロマト用ろ紙が水を吸い上げる際に、水に溶ける黒インクの色素も一緒に持ち上げていきます。色素の性質がそれぞれ違うため、今回の実験で黒インクから抽出された色素は【青・赤・黄】であり、これらを【色の三原色】とも言われます。
今回の実習では丁寧に作業をした結果、写真のように3色に分けることが出来ました。今後は、この実験操作で食品の成分分析を行うので忘れずにいてほしいです。
C1 品質管理流通科1年上級学校見学(R6.10.11)
品質管理流通科では、例年進路を考える上で、1年生のうちから実際に上級学校の見学や体験をする
ことで、進学に対する意識や知識の向上を目的に授業の一環として行ってきました。
今年度も、函館看護専門学校・函館歯科衛生士専門学校・函館短期大学・函館大学のみなさまの
ご協力をいただき心より感謝申し上げます。
1年生にとっても丁寧な説明や実際に体験させていただいたことで自分の進路と向き合うきっかけと
なったことと思います。
C1 体験乗船実習スタート!船内生活を体験します。(R6.9.27)
品質管理流通科1年生は、科目:水産海洋基礎で【体験乗船実習】を行ってきました。
船の運航に関する基礎的な知識と技術を身につけ、船内生活を体験することを目的としています。
生徒たちは船内見学をしたり、班別の実習(ロープワークや操舵体験等)を行います。
天候にも恵まれ、定刻通り10時に出港しました。船内で1日生活することになるので、緊張などで疲れやすくなりますが、貴重な経験となると思います。頑張れ、C1!!
C2 細菌の芽胞を染色し、観察しました。(R6.9.24)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習の微生物分野で【芽胞染色】を行いました。
細菌には、芽胞と呼ばれる生育環境が悪化した際に耐久性の細胞を作りだし、生育環境が整った頃を見計らって芽胞より発芽し、栄養細胞となって増殖をする細菌がいます。今回は身近にある納豆から納豆菌を採取し、芽胞を観察する染色方法を学びました。
C3 拭き取り検査を行い、机や道具の汚れを調べます!(R6.9.5)
品質管理流通科3年生は、科目:総合実習の微生物分野で【拭き取り検査】の方法を学びました。
拭き取り検査とは、使用する机や道具が衛生的に管理されているかを調べるために行われ、まな板や包丁、ドアノブや調理機器類、さらには人の手指専用のキットなどがあり、汚染防止の対策として有効なものとなります。
今回は、教室にある自身の机を拭き取り、操作方法を身につけます。
事前に作成した拭き取り枠(10cm×10cm四方)の中を、ガーゼタンポンで300g程度の強さで押しつけながら拭き取ります。ガーゼタンポンのすべての面を使い、採取した後、実験室に戻り細菌検査を行います。
自身の机の汚れを知ることができ、次回は実際に調理器具や作業台の拭き取り検査を行います。
C1 今度は海洋実習であるカッター実習をおこないました!(R6.8.26)
品質管理流通科1年生は、科目:水産海洋基礎実習で海洋実習をおこないました。
今回は、【カッター(短艇)】と呼ばれる9mの手こぎボートに男女分かれて乗船し、カッターの構造や名称、各種号令や動作について学びました。
海洋技術科の先生に協力してもらい、カッターの構造や名称、安全指導を受けた後に実際にオールを出して動作の指導を受けました。漕ぎはじめはスムーズにいかなかった動作も、船頭の声に合わせて漕ぐことや、自身の前にいる人に合わせて漕ぐことなどを学び、生徒が協力をしてカッターというものを体験をすることができました。
海洋実習は、9月27日に体験乗船として若竹丸に乗船します。船に関する基礎的な知識や技術を身につけ、海と船について学んでほしいと思います。
C1 七重浜海浜公園でカニ釣りをしました!(R6.8.23)
夏休みも終わり、全校集会後に実習もスタート!
品質管理流通科1年生が、科目:水産海洋基礎実習で【カニ釣り】をおこないました。本科では毎年恒例となっている樹脂標本を作るため、七重浜海浜公園の防波堤沿いでカニ釣りをおこないます。針金にエサをつけ、岩陰に垂らしながらカニをおびき寄せます。今回は風も強く、生徒数分を確保することはできませんでしたが、最後まで粘り強く取り組んでいました。
C2 練り製品を科学的に調べてみました!(R6.7.2)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習のサイエンス分野で【魚肉練り製品の製造原理】について学びます。練り製品は、すり身に塩や調味料を加えて味を調え、様々な加熱方法によって品目が変わります。本科で製造している練り製品は【揚げかまぼこ】【板かまぼこ】の2種類で、製品を作る前に科学的に製造原理を学びます。
擂る(する)工程は空ずり、塩ずり(荒ずり)、本ずりの3つの工程があります。粘性や弾力の違いが出るためしっかりとすり鉢で擂ります。塩ずりの工程では2~3%程度の食塩を加えることによって粘性や弾力が増します。今回の実験では、①塩無添加 ②塩3%添加 ③塩10%添加の3種類に分け、①~③で作ったすり身を1cm角に切り、はかりの上で弾力の検査を行いました。
生徒たちは、食塩の割合によって味が変わることはもちろんだが、弾力に大きな違いが出たことに驚いた様子で取り組んでいました。次回からは揚げかまぼこや板かまぼこの製造になります。製造原理を忘れずに取り組みましょう!
C2 食品技能検定2類の実技試験に取り組みました!(R6.6.25)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習の微生物分野で「グラム染色」の実験を行いました。
グラム染色は、食品技能検定2類の実技試験項目であり、これまで二度の練習を行ってきました。
今回は、助言なしに全ての操作を行い、自身で顕微鏡観察ができるまでを評価として判定します。
生徒たちは、これまでの操作方法を思い出し、ガスバーナーの取り扱いや細菌を採取するため白金耳などの器具を使いながら標本を作成し、顕微鏡観察することができました。
C3 大腸菌群数を測定するため、無菌的に作業をおこないます。(R6.5.30)
品質管理流通科3年生は、科目:総合実習の衛生分野で【大腸菌群の測定】の実験を行いました。
大腸菌群は人間の腸管内や土壌、沿岸海水などに広く分布しており、食品においては製造工程中の加熱不足等や環境衛生上の汚染指標菌となります。
今回の実験では、生である挽肉から大腸菌群を調べるための【培地】を用いて、実際に測定方法を学びました。
C3 魚が凍る温度変化を観察し、凍結曲線について学びました。(R6.5.23)
品質管理流通科3年生は、科目:総合実習で【凍結曲線】について学びました。
食品が凍結する際に水分が結晶化する「-1℃から-5℃までの温度帯」のことを【最大氷結晶生成帯】といい、この温度帯に長く留まると氷結晶が大きくなり、食品の組織にダメージを受けやすくなります。
本科では、魚の中心温度を計測しながら毎分温度を記録し、凍結温度のグラフを作成します。魚を冷やすための寒剤を食塩と氷を混ぜて作り、寒剤と魚が触れるように保存容器に入れて計測を開始します。その際、最大氷結晶生成帯を通過する時間を確認していきます。
C2 缶詰の品質検査方法を学びました!(R6.5.14)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習で【缶詰の開缶検査】を行いました。開缶検査とは、缶の重量や外観などの製品の状態を調べ、規格と照らし合わせて合否を判定します。今回は缶詰の品質検査方法を学び、それぞれの機器や重量測定などの計算方法を学んでいきます。
生徒たちは、缶に記載されている表示ラベルや賞味期限を読み取り、不備なく記載します。また、圧力計を用いて真空度を測定したり、缶内の固形数や固形重量を測定しました。
C1 貝殻採取。実物の貝殻図鑑を作成しよう!(R6.5.10)
品質管理流通科1年生は科目:水産海洋基礎実習で、七重浜海浜公園に移動し【貝殻の採取】を行いました。七重浜海浜公園には多数の貝殻が海岸に打ち上げられており、生徒たちは波打ち際を歩きながらたくさんの種類の貝殻を採取しました。
復習も兼ねて、集散訓練(前回までの実習の様子)を行い、七重浜海浜公園へ移動します。海岸沿いで昼食をとり、グループになって貝殻を採取をし、七重浜貝殻図鑑を手にして「この貝殻は何の種類だ?」などと話し合いを行いながら探していました。
それぞれの班がたくさんの種類を見つけることができ、次回の実習で実際に何の貝殻か、どんな特徴の貝なのかを調べます。
C1 集散訓練。隊列を乱さず移動し、人員確認の練習をしました。(R6.4.26)
品質管理流通科1年生は、科目:水産海洋基礎実習で【集散訓練】を実施しました。
校舎前に集合して、七重浜海浜公園へ移動します。集合の合図で2列横並びに整列し、人員確認のため、点呼をとります。「番号!」という教員の合図で、前列が大きな声で自分の番号を伝えます。
教員:「番号!」
生徒:「1 2 3 4…」
生徒たちは体験乗船のため、移動の時は隊列を乱さず、点呼の時は一生懸命大きな声で練習をおこなっていました。
C3 食品技能検定第3類実技試験【商品の包装技術】(R6.4.25)
品質管理流通科3年生は科目:総合実習で、食品技能検定第3類の実技試験項目である【商品知識(商品の包装技術)】の試験に臨みました。
包装技術試験は、下記の4種類をそれぞれ採点し、合否判定を行います。
①四角い箱を包む【合わせ包み】【斜め包み】【ふろしき包み】などの3種類
②缶詰や茶筒などの円筒形(えんとうけい)の物を包む【茶筒包み】の1種類
過去2回の実習で4種類の包み方を覚えましたが、なかなかきれいに包むことができず、悪戦苦闘している様子が見られました。折り目をきれいに整える・揃えるなどの操作を行い、最後まで諦めずに取り組んでいました。
C3 中和滴定用のシュウ酸溶液を調整しました。(R6.4.22)
品質管理流通科3年生は、科目:食品サイエンスの実験で【シュウ酸溶液の調整】を行いました。
食品の成分分析の基本となる実験として、本科では中和滴定の操作を覚え、機器類の基本的操作方法を学びます。中和滴定では、濃度がわからない溶液の濃度を知るために、正確に濃度がわかっている溶液を作らなければなりません。今回、酸性溶液であるシュウ酸溶液を正確な濃度で作り、次回以降の実験で使用します。
生徒たちは、精密天秤やメスフラスコなどの機器を用い、慎重に重量や容量を量りながらシュウ酸溶液を作りました。次回は、濃度がわからない塩基溶液を調べるため、今回学んだ機器の使用方法をしっかりと覚えておいてほしいです。
C2 食品の水分量を測定しよう!(R6.4.16)
品質管理流通科2年生は、科目:総合実習で【食品中の水分量の測定】の実験を行いました。
食品中の水分は簡単に説明すると、「自由水」という【微生物が利用できる水分】と、「結合水」という【微生物が利用しづらい】水分とに分かれます。
今回の実験では、赤外線水分計を用いて食品に光を当てることで、微生物が利用しやすい自由水を蒸発させます。その際に重さを測定し、どのぐらいの水分が含まれている食品なのかを調べます。
生徒たちは、食品の水分が蒸発によって減っていく様子を、毎分記録を取ります。食品によって水分量が違うことを改めて学ぶことができました。