品質管理流通科

品質管理流通科とは

pHについて

品質管理流通科2年生は食品サイエンスの実習でいろいろな食品のpHを調べました。

pHは水素イオン濃度指数の事で0~14の数字で表現され真ん中の7の中性を中心に

それより数字が小さいと酸性、大きいとアルカリ(塩基)性を示します。

生徒たちは食べるとすっぱいレモンなど予想しやすい食品だけでなく

卵白など予想しにくい食品の結果に驚いていました。

ところで梅干しはすっぱいのでpHは酸性(7未満)を示しますが

食品としてはアルカリ性食品に含みます。

これは酸性食品かアルカリ性食品かの基準は食品そのものの性質ではなく

体内で代謝(燃焼)された時にどちらかを示すが基準(梅干しはアルカリ性)となるためです。

ちなみにみなさんはpHをどう読みますか?

昔はドイツ語読みの「ペーハー」が多かったですが、

今は英語読みの「ピーエッチ(ピーエイチ)」が主流です。

過去日本では科学に関する多くの知識がドイツから流入した歴史的背景からですが

現在は計量単位規則に準じて英語読みのピーエッチ読みが多くなりました。

 

 

包装は難しい

品質管理流通科3年生では検定の実技項目のひとつとして商品の包装技術があります。

これは食品流通に関する試験のうち商品知識を試されるもので

いろいろな包み方があるので生徒たちは四苦八苦していましたが

上手に見本とおり包むことができるとやはりうれしそうです。

ちなみに写真の包み方は円筒包みといい海苔の缶などを包むやり方で上級者向けです。

昔お中元やお歳暮時期に丸井今井や棒二森屋などの店員さんが

商品をきっちり包むあの手際に見とれていた子どもの頃を思い出しました。

結索実習(ロープワーク)

品質管理流通科1年は元々この日は屋外での実習予定でしたが降雨のため屋内実習となり

水産高校らしくロープを使ったいろいろな結び方を学びました。

普段は使わない手の動きになかなか理解が追いつかず苦労していましたが

9月にある実習船若竹丸での一日体験乗船に向けて一生懸命に練習をしていました。

ちなみに写真の結びはロープワークの基礎中の基礎もやい結び別名ボーラインノットです。

 

高校の教室に新聞を!

3年生の各教室に新聞ラックが設置され、新聞が読めるようになっています。

これは元々購読料を企業・団体に協賛いただき、渡島檜山の私立・公立高校3年生のクラスに

新聞を贈る事業で、毎年北海道新聞函館支社によって実施されています。

さっそく品質管理流通科3年の教室にも配置され熱心に読む姿が見られました。

このみなさんのご厚意を無駄にしないように進路実現に役立ててほしいです。

 

サクラサク

寒い冬が終わり道南でも桜のたよりが聞かれるようになりましたね。

グラウンド近くの桜もまだ満開とまではいきませんがキレイに咲いてくれました。

生徒たちには本校で学び夢をかなえて進学・就職しそして将来は

桜のようにしっかりと大地に根を張り全国にはばたく人材になってほしいと願っています。

ちなみに品質管理流通科の実験室から良く見える位置にあるので毎年心を和ませてくれています。

納豆菌の観察(2年)

品質管理流通科2年生は先週作成した納豆菌の染色スライドガラスを使い顕微鏡観察を行いました。

本学科では4倍・10倍・40倍・100倍の対物レンズを使用しますが

100倍レンズのみ油浸レンズといいレンズとスライドガラスの間に

写真の顕微鏡横にある茶色いボトルに入っている

エマルジョンオイルという名前の特殊な油をつけて挟み込み観察します。

これは油をつけて屈折率を変えることにより解像度を上げ観察しやすくするためです。

ちなみに本学科の顕微鏡はオリンパス製です。

 

身近な菌の染色

先日品質管理流通科2年生は総合実習で納豆菌の染色を行いました。

総合実習とは授業(座学)で学んだ知識を基に実際に実験実習を行う授業です。

写真左のシャーレ(ペトリ皿ともいう)に生えている納豆菌のかたまり(コロニー)から

写真右にある白金耳を使用してスライドガラスに固定し色を付けて顕微鏡で観察します。

今回使用した染色液はメチレンブルーでした。

メチレンブルーは観賞魚の病気治療などにも使われる薬品です。

ちなみに写真の納豆菌は市販の納豆から本校の先生が培養したものです。

3年生実習始まりました

品質管理流通科の実習では大きく分けて食品化学・食品衛生・食品製造の3分野を学びますが

3年生になると実験が今までの班単位から個人単位へと変わります。

今回はメトラー・トレドというメーカーの小数第4位まで計量できる電子天秤を利用した実験で

その使用方法を各個人が理解する実習から始まりました。

なぜならこれからはこの機械をはじめ高価な器具をたくさん使用することとなるため

機械器具を安全に取り扱う必要があるためです。

生徒たちは繊細な機械を前に緊張しながらも実験に取り組んでいました。

マニアックな話ですが昔はザルトリウスというメーカーの古い電子天秤でしたが

だいぶ使いやすくなりました。

初めての実習

先日新入生が初めて実験室に入りオリエンテーションを行いました。

真新しい白衣に袖を通す姿がとても初々しかったです。

写真はこれから3年間を通して学んだ資料を綴じるファイルですが

卒業までにたくさん学びこのファイルをパンパンにしてほしいと思います。

ご入学おめでとうございます

先日令和7年度入学式が行われ本学科に新入生13名が入学してきました。

品質管理流通科は来年度から水産食品科と統合し新学科「食品創造科」になるため

品質管理流通科としては最後の入学生となります。

良い天気にも恵まれHR教室から見える「函館山さん」も祝福してくれているようでした。

まだまだ緊張している様子ですが早く学校に慣れ楽しい学校生活をおくってほしいと思います。