品質管理流通科

品質管理流通科とは

フリーズドライとたなばた

品質管理流通科3年生が先日取り組んだフリーズドライの味噌汁ですが

現在真空凍結乾燥機(東京理化器械製)に入れて水分を飛ばす工程に入っています。

写真のようにだんだんと見慣れた姿(黒く見えるのはわかめ)になってきました。

ちなみに函館では7月7日に七夕が行われ小学生を中心に子どもたちが夕暮れから

浴衣などを着て各家庭や商店などを回り竹に短冊七夕まつりから始まる歌を歌うと

お菓子をもらうことのできる風習があり生徒たちはこれ(フリーズドライの味噌汁)配れるかなと

言っていましたが味噌汁もらって喜ぶ渋い小学生はいないと話しておきました。

昔はどこの家庭も訪問出来ましたが今は竹の飾りを飾っているところのみ訪問していいようです。

ドライイーストの観察

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業でイースト酵母の観察をしました。

今回使用したのは写真のドライイーストですが酵母は菌に比べて比較的大きく危険性もなく

初心者が顕微鏡で観察するには扱いやすいので本学科では時々使用します。

ちなみにドライイーストは自然界に存在するイースト酵母からパン作りに適したものを

純粋培養したものでこの商品の原産国はフランスです。

フリーズドライ製品を作ってみる

品質管理流通科3年生は総合実習でフリーズドライ製品を作りました。

通常固体の氷は温度上昇で溶けて液体の水となりその後蒸発して水蒸気になりますが(水の三態)

凍らせた水分は真空下では氷から液体を経由せずに直接蒸発(昇華)する現象を利用し

凍らせた食品を真空下で乾燥させる技術をフリーズドライと言い

利点としては乾燥しているので軽く扱いやすくお湯を注ぐだけで元の味や香りが戻ります。

市販品ではインスタントコーヒーやたまごスープが代表的な商品になります。

生徒たちはフリーズドライ品を普段食べているし授業で習って知識はありますが

もちろん作るのは初めてなのでワクワク楽しみながら作業していました。

ちなみに今回は味噌汁のフリーズドライを作りましたが完全に凍結後

真空凍結乾燥機という機械に入れ乾燥させるため完成までには時間がかかります。

白玉粉と上新粉

品質管理流通科2年生は白玉粉と上新粉を使いアミロースとアミロペクチンについて学びました。

白玉粉の原料はもち米で上新粉の原料はうるち米(いわゆる白米)です。

白玉粉を使うともちもちとしただんごができ上新粉ならコシのしっかりしただんごができます。

これはもち米のでんぷんがほぼ100%アミロペクチンで炊くと粘りが出る性質に対し

うるち米におおよそ2割含むでんぷんアミロースにはその効果が無いためです。

そのでんぷんの性質の違いに生徒たちは驚いていました。

ちなみに品種(銘柄)によってその比率はだいぶ違いますが

日本で食べられるうるち米(ジャポニカ米)がアミロース2割でアミロペクチン8割だとすると

東南アジア等で食べられているお米(インディカ米)はアミロース3割でアミロペクチン7割のため

パラパラ感が強く出るので料理に合わせたお米の選択が大切です。

 

 

避難訓練

品質管理流通科3年生は避難訓練の一環として煙体験を行いました。

北斗消防署のご指導のもと行われた煙体験ではスモークマシンの煙を充満させた室内に入りましたが

とても視界が悪く生徒たちは煙に巻かれる恐ろしさを実感していました。

ちなみに本校では毎年全校生徒対象に1・2年生はグラウンドなどへの避難訓練を行い

3年生は煙体験を実施しています。

プランクトンの観察

品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業でプランクトン観察を行いました。

前回の観察対象は中学理科でおなじみの玉ねぎの細胞でしたが今回は水産高校らしく

植物性プランクトンの珪藻と動物性プランクトンのアルテミアです。

生徒たちは動く観察対象にとても苦労しながらスライドガラスに固定しスケッチしていました。

ちなみに今回の資料は本校の海洋技術科が培養したものを分けていただきました。

海洋技術科のみなさまありがとうございました。

 

食品を凍結する理由

品質管理流通科3年生は総合実習にて凍結曲線について学びました。

食品は冷凍して-18℃以下にすることにより微生物の増殖が抑えられるので長持ちしますが

その温度までにいかに早く到達するかが重要です。

理由はゆっくり冷凍(緩慢凍結)すると細胞の中の水分が凍結する時に細胞壁を壊し

解凍する時に溶け出るドリップという液にうま味や栄養が逃げてしまうからです。

生徒たちは氷に塩を混ぜた寒剤で魚を冷やしながら凍るまでの温度変化を

温度計とストップウォッチとにらめっこしながら記録しグラフ化していました。

ちなみに今回使用した魚の「うみたなご」はメスのお腹の中で泳げる程度まで大きくなってから

産む卵胎生で稚魚をたくさん産むので東北地方では安産祈願として食べられたりしますが

山陰地方では逆子を避ける意味で妊婦さんに食べさせない風習があります。

 

消化酵素の役割を知る

品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で市販の消化酵素剤を使用しその効果を確認しました。

消化酵素は唾液や大根などに含まれますが米飯などを食べる時によく噛んだり

大根おろしにして一緒に摂取するとでんぷんを分解して胃腸の消化を助けてくれるので

これらの酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)は胃腸薬などに成分として含まれていることがあります。

実験ではでんぷん水溶液にタカヂア錠(写真)を乳鉢ですりつぶしたものを入れ

人の体温ぐらいまで温めてでんぷんがきちんと分解されているかなどの確認をしました。

ちなみに今回使用した消化酵素のタカヂアスターゼは1894年に高峰譲吉博士によって発見され

その優れた効能から小説「吾輩は猫である」にも登場します。

 

線路が横にあるということは

品質管理流通科の実験室からは春になると桜が見えることは前に書きましたが

本校の横には線路があり七重浜駅も近くとても通いやすい学校なんですよ。

ですからいつもガタンゴトンと遠くで響かせながら走る貨物列車やいさりび鉄道なども

本校の風景の一部と言っても過言ではありません(注:言い過ぎ)。

そしてうちの実験室からは時季になると本州からきている特別列車のTRAIN SUITE四季島も

見ることができます(下の写真は実験室ではなく校舎外のグラウンド横から撮影)。

ちなみに四季島が走行するのは授業中なので集中している生徒たちは気付くはずがないのですが

なぜか歓声が上がる時があります。

 

 

 

 

 

浴衣の着つけ講座

品質管理流通科1年生は家庭科の授業で浴衣の着つけを学びました。

これは浴衣の着つけをとおして日本文化を理解し和の心と美を育むと共におもてなしの精神を培う事を

目的に日本時代衣装文化保存会が主催し小林豊子きもの学院の協力により毎年実施されています。

生徒たちは戸惑いながらも楽しそうに着つけに取り組んでいました。

ちなみにこの着つけ講座は本校では1年生全員に実施しています。