品質管理流通科とは
プランクトンの観察
品質管理流通科1年生は水産海洋基礎実習の授業でプランクトン観察を行いました。
前回の観察対象は中学理科でおなじみの玉ねぎの細胞でしたが今回は水産高校らしく
植物性プランクトンの珪藻と動物性プランクトンのアルテミアです。
生徒たちは動く観察対象にとても苦労しながらスライドガラスに固定しスケッチしていました。
ちなみに今回の資料は本校の海洋技術科が培養したものを分けていただきました。
海洋技術科のみなさまありがとうございました。
食品を凍結する理由
品質管理流通科3年生は総合実習にて凍結曲線について学びました。
食品は冷凍して-18℃以下にすることにより微生物の増殖が抑えられるので長持ちしますが
その温度までにいかに早く到達するかが重要です。
理由はゆっくり冷凍(緩慢凍結)すると細胞の中の水分が凍結する時に細胞壁を壊し
解凍する時に溶け出るドリップという液にうま味や栄養が逃げてしまうからです。
生徒たちは氷に塩を混ぜた寒剤で魚を冷やしながら凍るまでの温度変化を
温度計とストップウォッチとにらめっこしながら記録しグラフ化していました。
ちなみに今回使用した魚の「うみたなご」はメスのお腹の中で泳げる程度まで大きくなってから
産む卵胎生で稚魚をたくさん産むので東北地方では安産祈願として食べられたりしますが
山陰地方では逆子を避ける意味で妊婦さんに食べさせない風習があります。
消化酵素の役割を知る
品質管理流通科2年生は食品サイエンス実習で市販の消化酵素剤を使用しその効果を確認しました。
消化酵素は唾液や大根などに含まれますが米飯などを食べる時によく噛んだり
大根おろしにして一緒に摂取するとでんぷんを分解して胃腸の消化を助けてくれるので
これらの酵素のアミラーゼ(ジアスターゼ)は胃腸薬などに成分として含まれていることがあります。
実験ではでんぷん水溶液にタカヂア錠(写真)を乳鉢ですりつぶしたものを入れ
人の体温ぐらいまで温めてでんぷんがきちんと分解されているかなどの確認をしました。
ちなみに今回使用した消化酵素のタカヂアスターゼは1894年に高峰譲吉博士によって発見され
その優れた効能から小説「吾輩は猫である」にも登場します。
線路が横にあるということは
品質管理流通科の実験室からは春になると桜が見えることは前に書きましたが
本校の横には線路があり七重浜駅も近くとても通いやすい学校なんですよ。
ですからいつもガタンゴトンと遠くで響かせながら走る貨物列車やいさりび鉄道なども
本校の風景の一部と言っても過言ではありません(注:言い過ぎ)。
そしてうちの実験室からは時季になると本州からきている特別列車のTRAIN SUITE四季島も
見ることができます(下の写真は実験室ではなく校舎外のグラウンド横から撮影)。
ちなみに四季島が走行するのは授業中なので集中している生徒たちは気付くはずがないのですが
なぜか歓声が上がる時があります。
浴衣の着つけ講座
品質管理流通科1年生は家庭科の授業で浴衣の着つけを学びました。
これは浴衣の着つけをとおして日本文化を理解し和の心と美を育むと共におもてなしの精神を培う事を
目的に日本時代衣装文化保存会が主催し小林豊子きもの学院の協力により毎年実施されています。
生徒たちは戸惑いながらも楽しそうに着つけに取り組んでいました。
ちなみにこの着つけ講座は本校では1年生全員に実施しています。